瑞々しい野菜を子供達に食べさせたい!微生物の力で農地の「地力」再生を目指す
検出できないほど微生物が激減した日本の農地。私たちの食卓の危機を救うため、新しい技術で生産者と共に挑みます。
サポーター
68人
募集終了
このプロジェクトは、までに目標金額の¥500,000が集まれば成立します。
痩せてしまった日本の農地を救いたい
日本は温暖な気候に恵まれ、四季を通じて多くの農産物を楽しむことができます。
山があり、川があり、海がある。農地に目を転じると、樹園地があり、畑があり、そして水田がある。
弥生時代に始まった農耕は、長い年月をかけ、日本の自然に溶け合うように、このような形態が創られてきました。
農業は自然の流れの中で営まれるものであり、自然と調和した農法が理想なのです。
いま、われわれの誇るべき、この宝とも呼ぶべき農業が危機的状況に陥っています
20世紀から始まった化学農法は、自然の流れに逆らった農法であるといっても過言ではありません。
有機物の代わりに化学肥料を用い、病原菌や害虫を殺すために農薬を使う。その代償として、土の中の微生物は減り続け、痩せた農地が多くなってしまいました。
微生物がいなくなった土は白っぽく固くなり、保水性も悪くなってしまいます。
痩せた土地にさらに化学肥料を与え続けることで、農地にもともとあった「地力」はどんどん衰えていき、収量も減ってしまうのです。
他国と比べて日本でこの傾向は顕著で、現在の日本の農地では平均してアメリカの2倍、ロシアの10倍以上もの化学肥料を使用しているとも言われています。
そして、もっとも大きな問題は、我々消費者が口にする野菜の栄養分と食味です。
化学肥料は基本的に窒素とリンとカリウムで構成され、微生物が作るビタミンや鉄分、カルシウムなどの微量元素を含んでいません。そのため、化学肥料によって育てられた野菜は『栄養失調』となり、もちろんその味も美味しくなくなってしまうのです。
「子供の時に食べた野菜と今の野菜は別物」よく言われる話ですが、多くの場合、化学肥料の使いすぎがその原因となっています。
土壌肥沃度指標(SOFIX)技術
栄養失調状態の日本の農地をよみがえらせるため、我々は生産者の皆様と協力して、土の中の微生物を指標とした土壌肥沃度指標(SOFIX)技術を開発してきました。
この手法は、土壌の肥沃度を測定するだけでなく、堆肥や油かすなどのバイオマス資源を効率よく利用し、痩せてしまった土地の肥沃度を向上させることができるものです。
今回のプロジェクトで何をめざすのか
今回のプロジェクトでは、皆様方からいただいた寄附を元に次のようなアクションをとります。
捨てられてしまう有機資源を活用して
まず、山の腐葉土や家庭から出る生ごみ等を乾燥させて、微生物のエサとなる有機資源(バイオマス)を生成します。
そののち、SOFIXや有機資材品質評価によって農地をよみがえらせるために最適な有機資源の配合を決定し、新しい有機資材(有機肥料)を作製します。
有機資材の最適な配合を農地の処方箋に
この有機資材を携えた研究代表者の私(久保)が実際に全国各地の生産者のもとを訪ね、つぶさに状況をお聞きして、それぞれの農地の作物に最適な処方箋を見つけ出し、実際の農作業スケジュールにあわせて有機資材を投入してゆきます。
それぞれの農地での実際の農作物の生育状況は、リアルタイムで支援者の皆様にお届けして参ります。こうして得られた多くのデータを蓄積・活用することによって、いまはまだ小さなこの取り組みを日本中に広げたいと考えています。
「小さい頃に食べた瑞々しい野菜を子供たちに食べさせたい!」
ささやかな願いのように思えますが、実はこの願いが叶う事は、危機的状況に陥った日本の農業を救うことと同義なのです。
農作物本来の味をよみがえらせるために、みなさんからのご支援をお待ちしております。
【研究計画】
2021年1月 | クラウドファンディング挑戦 |
2021年3月 | 原料となる有機資源の候補を選定 |
2021年5~8月 | 有機資源を乾燥させたのち、SOFIXや有機資材品質評価を実施 |
2021年8~10月 | 最適な配合を決定し、新しい有機肥料を作製 |
2021年10月~ | 支援者へのリターン提供 |
※プロジェクトの進行状況により変動いたします。
【ご寄附をいただくみなさまへのお願い】
領収書の発行について
領収書については、ブルーバックスアウトリーチでの募集終了後、手続きを経て、学校法人立命館に寄附金が入金されたのちに、ご送付となります。 領収書の発行日は、お申込受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、学校法人立命館への入金日となりますので、あらかじめご了承ください。 本プロジェクトが成立した場合の入金日は、2021年3月下旬の予定です。
お知らせ
多くのみなさまからのご支援お待ちいたしております!
募集期間中のプロジェクトの進展は随時お知らせしていきます!
よくある質問
- リターンの発送時期はいつごろになりますか?
- 「寄附型」プロジェクトとは、どのようなものですか?(枠組み/個人情報の取り扱いなど)
- 志に共感し、法人から寄附をしたいと思っていますが、可能でしょうか?
- 支払い方法はクレジットカードのみのようですが、他の支払い方法には対応できませんか?
久保幹
立命館大学
生命科学部生物工学科
教授
研究内容
環境微生物学、環境科学
自己紹介
化学肥料や農薬を使わない、新しい農業システムを研究しています。具体的には、「微生物を用い、バイオマス資源を循環させる」、そして「土壌の肥沃度を向上させ、安心・安全な農産物を栽培・生産する」ことを研究・開発しております。土の中の微生物やその動きに興味を持っています。 これまでに、土壌に生息する微生物の数を正確に測定する技術「Slow stirring method」や土壌の肥沃度を解析する新しい手法「SOFIX」を開発してきました。 今後これらの技術を用い、日本や世界の農業の変革に寄与し、安心して食べられる農産物の供給に貢献していきたいと思っております。
プロジェクト数
1件
リターン
¥1,000
「研究経過報告書(メール)」の送付
定期的に研究の進捗情報をメールマガジンとしてお届けいたします。
個数無制限
2人が支援
¥3,000
新開発の有機肥料と使い方の小冊子
+「研究経過報告書(メール)」の送付
本研究によって新規開発する有機肥料(200g×5袋)をお届けします。
さらに、実際に家庭菜園で使用する際の注意点や、季節にあったおすすめの野菜の育て方などをまとめた小冊子もお付けします。
残り45個
5人が支援
¥3,000
京都上賀茂特産「すぐき」1箱(2個入り)
+「研究経過報告書(メール)」の送付
京都・上賀茂で生まれ育った「すぐき」は300年もの長い伝統をもつ京都を代表する漬物です。ほのかに甘酸っぱい香りと心地よい酸味が食欲をそそります。
また、「すぐき」には豊富な乳酸菌が含まれており、腸の働きを助けるだけでなく、人間の免疫力を強化する役割も果たしています。
森田農園の「すぐき」は、SOFIX分析に基づいて処方した畑で栽培したすぐき菜を原料にして、添加物は一切使用せず、伝統の技と塩だけで漬け込む正真正銘の自然食品です。
※農作物の収穫状況により返礼品の内容が変わる場合がございます。ご了承ください。
残り29個
20人が支援
¥5,000
SOFIX有機農法で作られた「バターナッツカボチャ」 1箱(2個入り)
+「研究経過報告書(メール)」の送付
奈良県橿原市の「なかまち農業舎」で作られた「バターナッツカボチャ」1箱(2個入り)をお届けします。
なかまち農業舎さんは、農薬や化学肥料はできるだけ使わず、自然の力を最大限に発揮させて野菜やお米を作っておられます。そのなかでも土づくりに力を入れ、SOFIXによる土壌の分析や改良にも取り組んでおられます。
お届け時期は秋頃を予定しております。
※農作物の収穫状況により返礼品の内容が変わる場合がございます。ご了承ください。
残り35個
15人が支援
¥7,000
有機農法で作られた「伝統の在来茶」「やぶきた茶」各80gセット
+「研究経過報告書(メール)」の送付
農薬や除草剤を一切使用せず有機農法を取り入れて育てられた満田製茶(滋賀県)の「伝統の在来茶」「やぶきた茶」のセット(各80g)をお届けします。
※農作物の収穫状況により返礼品の内容が変わる場合がございます。ご了承ください。
残り39個
11人が支援
¥8,000
循環型農法で作られた「真庭里海米」5kg
+「研究経過報告書(メール)」の送付
岡山県では、瀬戸内海の牡蠣ガラを土壌改良材として田んぼに施用し、そこで採れたお米を「里海米」としてブランド化しています。そのなかで、中山間地域にある真庭市内で栽培された里海米が「真庭里海米」です。
この循環型農法で作られた「真庭里海米」5kgをお届けします。
※農作物の収穫状況により返礼品の内容が変わる場合がございます。ご了承ください。
残り37個
12人が支援
¥10,000
オンラインセミナー『有機農法の基礎から活用法』参加権
+「研究経過報告書(メール)」の送付
+新開発の有機肥料(200g×5袋)と使い方の小冊子
微生物の力を生かす有機農法について基礎から、具体的な活用法など解説するセミナーをオンラインで開催します。本研究で開発する有機肥料の効果的な使い方についても解説します。また、家庭菜園での悩み事などにもできる限りお答えいたします。
残り45個
5人が支援
¥15,000
SOFIX技術を活用したお米で作った純米大吟醸720ml
+「研究経過報告書(メール)」の送付
立命館大学とSOFIX合同会社、小西酒造株式会社が共同で新たにプロデュースする純米大吟醸をお届けします。
この新しいお酒は、競走馬の馬糞から作られた堆肥(馬有機堆肥)を肥料に滋賀県の農家が栽培したコシヒカリを小西酒造が清酒として加工、製品化したものです。この製品化にあたっては、SOFIX(土壌肥沃度指標)に基づいて水田の土壌分析と施肥設計をおこない、土づくりのこだわったお米を原料として使っています。
お届けの時期は6月頃となります。
※農作物の収穫状況により返礼品の内容が変わる場合がございます。ご了承ください。
残り46個
4人が支援
¥20,000
書籍『土壌づくりのサイエンス』『SOFIX物質循環型農業』とオンラインセミナー参加権
+「研究経過報告書(メール)」の送付
+新開発の有機肥料(200g×5袋)と使い方の小冊子
私の執筆した書籍『土壌づくりのサイエンス』(誠文堂新光社、2017年発売)/『SOFIX物質循環型農業-有機農業、減農薬、減化学肥料への指標-』(共立出版、2020年10月発売)、そして本研究で開発する有機堆肥5kgをセットでお届けします。
さらに、勘に頼らない有機農業の科学的アプローチについての特別オンラインセミナーにもご参加いただけます。
微生物を考えた土づくりの考え方や、SOFIX有機農法の実践について詳しく解説いたします。
残り47個
3人が支援
¥30,000
SOFIX有機農法で作られた作物 全部盛り
+「研究経過報告書(メール)」の送付
「京都上賀茂特産すぐき」1箱2個入り
「バターナッツカボチャ」1箱2個入り
「伝統の在来茶」「やぶきた茶」各80gセット
「真庭里海米」5kg
※農作物の収穫状況により返礼品の内容が変わる場合がございます。ご了承ください。
残り43個
6人が支援
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