Bluebacks Outreachとは?

科学を「知る、楽しむ、応援する!」

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ブルーバックスアウトリーチ(Bluebacks Outreach)は、科学の現場で活躍する研究者のみなさんと市民をつなぐ、まったく新しい形のプラットフォームです。
みなさんの「科学って、おもしろそう!」「この研究、がんばってほしい!」という気持ちを、研究者のみなさんと私たちが共同開発する「学んで楽しむ科学コンテンツ」をご購入いただくことで、研究者の方々にお届けすることが、このサービスの基本的なコンセプトです。

「クラウドファンディング」のようで、ちょっとちがう。

ブルーバックスアウトリーチの仕組みは、近年、盛り上がりを見せている「クラウドファンディング」に似ています(クラウドファンディングについて詳しく知りたい方は、このページの下部の「一般的なクラウドファンディングの仕組み」をご覧ください)。
クラウドファンディング(とくに「購買型」と呼ばれるもの)では、「製品作りやイベントのアイデアがある人が、インターネットを通じて資金の提供を呼びかけ、目標とする金額以上の資金を得た場合は、それによって実現した製品やサービスを支援してくれた人々に届ける」ことが行われます。
一般市民の「応援したい!」という気持ちが、誰かの夢の実現につながり、いままで世の中になかった新しい製品・サービスも手に入る、すばらしい仕組みです。
最先端の科学の現場には、多くの人々が楽しんで学べる、すばらしい研究をしている研究者の方々がたくさんいます。クラウドファンディングは、それらをコンテンツとして一般のみなさんに届ける、「アウトリーチ活動」としても、非常に優れた手法でしょう。
しかし一方で、支援の呼びかけを行った人は、製品などを実際に製造し、それをたくさんの人に配送したりする、大きな責任を負わなければなりません。
なるべく研究に集中したい研究者の方々からは、そうした負担が「壁」となって、なんとなく一歩を踏み出しにくいという声も聞かれます。
さらには、「そもそも、一般の人に楽しんでもらえる形にするには、どうしたらいいんだろう?」と戸惑う方も多いようです。

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そこで! ブルーバックスアウトリーチ

そこで! 創刊から50年以上、「科学をあなたのポケットに」を合言葉に、一般読者にわかりやすい科学書づくりを目指してきた科学新書シリーズ「ブルーバックス」を擁する講談社が、<科学を愛する一般市民のみなさん>と<研究者のみなさん>をつなぐ、新しい仕組み、ブルーバックスアウトリーチを作りました!
ブルーバックスアウトリーチでは、クラウドファンディングと同じように、研究者のみなさんが提供してくださる「科学コンテンツ」を、インターネットを通じてご提案します。そうしたプロジェクトについて、「おもしろそう!」「これ、ほしい!」「イベントに参加したい!」という方々に、お申し込みをいただきます。
ただし、一般的なクラウドファンディングとは異なり、その商品やサービスの販売元は、講談社になります。研究者のみなさんが、製造や配送作業の大きな負担を背負うことはありません。プロジェクトに申し込んでいただいたみなさんにも、講談社が責任をもって、品物・サービスをご提供します。
また、「自分の研究が、みんなに楽しんでもらえるコンテンツにできるかわからない…」という研究者の方々も、講談社の企画・編集力で、全面バックアップ!
科学を楽しんで学びたいみなさんにも、研究者のみなさんにも、安心して参加していただける「場」を目指して、活動していきます!

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大学などへの「寄附」にも対応

さらに、ブルーバックスアウトリーチは、大学などの行う「寄附型クラウドファンディング」にも対応!
国立大学法人などに所属する研究者の方が呼びかけを行い、大学の寄附口座に支援を集める場合にも、このプラットフォームがご利用いただけます。
「寄附型」と表示されたプロジェクトの場合、支援を行ってくださる一般市民のみなさんからは、その大学法人などに直接、寄附を行うのと同じように寄附金を届けることができます。

寄附型プロジェクトのマーク

寄附型プロジェクトの場合、「リターン」が設定されていたとしても、それはあくまで、大学や研究者の方からの「お礼の気持ち」を表すもので、いわゆる商品価値(「対価性」と言います)のあるものではありません。
しかし、それぞれに思いのこもった、工夫をこらしたリターンをご用意いただけると思いますので、ぜひ楽しみになさってください。

※寄附型プロジェクトにおけるリターンは、上記の通り、株式会社講談社が販売する製品ではなく、各大学法人等から返礼の意味で提供されるものです。
※寄附型プロジェクトにおけるリターンの製造・配送等を、株式会社講談社が受託して行う場合もあります。
※寄附にともない、税の控除等が受けられるときには、当該の大学法人等が税務申告に必要な領収書等を発行する場合がありますが、実際の各プロジェクトにおける対応については、個別のプロジェクトの説明をよく読んでからご利用ください。

Bluebacks Outreachにおけるプロジェクトの種類

ブルーバックスアウトリーチで行われるプロジェクトには、上のセクションでご説明した「通常のプロジェクト」と「寄附型プロジェクト」という大きな区分がありますが、それと並んで、「何をもってお支払いが発生するか」が異なる「All-or-Nothing型」と「All-In型」という区別があります。
これらの区分の特徴をまとめると、下記の表のようになります。

  • -
  • 通常のプロジェクト
  • 寄附型プロジェクト
  • All-or-Nothing型
  • 販売元:講談社
    決済:目標金額を達成し、募集期間が終わったとき
  • 寄附先:大学法人等
    決済:目標金額を達成し、募集期間が終わったとき
  • All-In型
  • ※本サービスでは取り扱いません
  • 寄附先:大学法人等
    決済:募集期間が終わったとき

※上記はクレジットカードでの「決済処理」が行われるタイミングを示したものです。実際に銀行口座等からお金が引き落とされるタイミングについては、各カード会社との契約をご確認ください。

「All-or-Nothing型」「All-In型」って?

「All-or-Nothing型」と「All-In型」は、クラウドファンディングでよく使われる用語で、プロジェクトが成功したかどうかと、決済のタイミング(プロジェクトを行う起案者にとっては、お金を受け取れるかどうか)にかかわる、重要なちがいを表す類型です。

All-or-Nothing型

All-or-Nothing型とは、「プロジェクトであらかじめ設定されている目標金額に達した状態で、募集期間が終了した場合にのみ、決済が発生するプロジェクト」のことを言います。つまり、「プロジェクトが成立した」タイミングで、決済が発生するものです。プロジェクトが成立しなければ、実際にはクレジットカード会社とご契約されている銀行口座からお金が引き落とされることはありません。
よりたくさんの人が参加すれば、プロジェクトの成立に近づくことになりますから、ぜひSNSなどでも拡散して、自分が参加したプロジェクトをお知り合いやお友達に広めてください!

All-In型

All-In型とは、「プロジェクトであらかじめ設定されている目標金額に達していない状態でも、募集期間が終了したときに、決済が発生するプロジェクト」のことを言います。つまり、「誰かひとりでも申し込んでいれば、プロジェクトは成立する」ことになります。したがって、どんな場合でも募集期間が終了すれば、お支払いが発生します。
このタイプのプロジェクトは、「集まる金額はともかく、自分は寄附をして応援したい!」という前向きなお気持ちで支援をいただくことになりますので、寄附型のプロジェクトでのみ、取り扱わせていただきます。

個別のプロジェクトが、どの区分に相当するかは各プロジェクトの説明に記載しますが、ブルーバックスファンディングでは、とくに注記のない場合は、「通常のプロジェクト」で、かつ「All-or-Nothing型」になります。

ブルーバックスアウトリーチの利用料など

一般の利用者のみなさん

ブルーバックスアウトリーチを通じて、商品の購入や寄附を行う一般の利用者のみなさんから、購入代金・寄附金以外に、年会費などの利用料をいただくことはありません。

プロジェクトを行う研究者のみなさん

ブルーバックスアウトリーチを通じて、プロジェクトを公開する研究者のみなさんから、年会費などの利用料をいただくことはありません。また、公開したプロジェクトが、不幸にして成立しなかった場合に、利用料等をいただくことはありません。
プロジェクトが成立した場合の利用料の料率は、ご所属の大学法人・研究機関等と講談社が包括契約を結んでいる場合には、その包括契約において定め、包括契約等がない場合には、プロジェクトごとに、その性質に応じて個別の契約で定めるものとします。
また、商品や寄附へのリターンの製造を講談社に委託する形を取る場合は、製造実費が別途かかる場合があります。

一般的なクラウドファンディングの仕組み

クラウドファンディングには「購買型」「寄附型」などの区分がありますが、現在、さまざまなクラウドファンディングサービスが行っている、もっとも一般的なサービスは、「購買型クラウドファンディング」だと考えられます。
購買型クラウドファンディングは通常、下記のような手順で実施されます。

  1. 実現したいアイデアを持った人・企業が、クラウドファンディングサイトを利用して、資金を募る。この際、「目標金額を達成したら、これこれの品物を届けます」などと約束する。
  2. アイデアの実現を応援したい人々が、サイトを通じて支援を表明する。
  3. 支援の総額が、目標金額を超えた状態で募集期間が終わったら、プロジェクト成立。
  4. クラウドファンディングサイトの提供会社が、手数料を引いた上で、集まったお金を支援を呼びかけた人・企業に支払う。
  5. 支援をした人には、支援を呼びかけた人・企業から、あらかじめ約束された品物などが届く。

「購買型」と呼ばれるのは、このように、クラウドファンディングを通じて、結果的には、支払った金額やコースに応じて、買い物をするのと同じように、品物やサービスを受け取ることになるからです。
上記のように、クラウドファンディングサイトの提供会社は、通常は品物などを届けるプロセスには関与せず、あくまで募集の情報をインターネット上に掲載することと、お金のやり取りの部分に携わる形となっています。