情報科学

あの「イグノーベル賞」受賞者二人による「人を笑わせ、考えさせる」研究を支援!

マッドサイエンティストの進撃! 面白おかしいようで、よく考えると奥深い。そんな不思議なモノづくりの研究を応援してください

栗原一貴(津田塾大学)
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これまでに集まった金額
¥550,000
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40

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このプロジェクトは、までに目標金額の¥500,000が集まれば成立します。

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愉快で奥深いモノづくり研究にご支援を!

皆さんこんにちは。栗原一貴です。はこだて未来大学の塚田浩二さんとともに、2012年に珍妙な賞として世界的に知られている「イグノーベル賞」を受賞し、自らのマッドサイエンティスト人生を運命づけられました。現在は「秘境の女子大」と巷で呼ばれているらしい津田塾大学学芸学部情報科学科で、リケジョの育成に邁進しています。

このたび塚田浩二さんと、とても愉快でそれでいて深淵な「人を笑わせ、そして考えさせるモノづくり研究」の研究資金サポートを皆様にお願いしたいと思っています。その資金をもとにして、研究に邁進し、リターンとして研究報告書や研究動画の配信、2019年イグノーベル賞授賞式のレポートなどをご用意しています。

↑画像をクリックするイグノーベル賞授賞式の様子がご覧になれます

人を笑わせ、そして考えさせるモノづくり研究とは?

私達が行っている研究は、モノづくり(Engineering)の研究です。普通、モノづくりというのは何かの役に立てるために行います。紙を切るためにハサミを作る、遠くの人とコミュニケーションするために電話を作る、早く計算するために電卓を作る、などです。便利な道具を作れば、そこに市場価値が生まれ、多くの人がそれを購入し、世の中に浸透して人々の生活が変わります。人類はこれまで様々な道具を作り、問題を解決し、発展してきました。

しかしそれはモノづくりの可能性のほんの一部にすぎません。ときとしてモノづくりは、道具として何か問題を解決しようとする一方で、同時に人々の感情を揺さぶり、時に物議を醸します。私達がイグノーベル賞を受賞した「おしゃべりを邪魔する銃」ことスピーチジャマーが、その可能性を示してくれました。

スピーチジャマー紹介動画:

 

スピーチジャマーは、人を離れた場所からしゃべりにくくさせる道具です。スパッとどんなおしゃべりも止められるとよいのですが、実際のところ人によって効き方が全然違うので、とても商品化できるような実用レベルの道具ではありませんでした。実用化できないようなモノは、作る意義すらなかったのでしょうか?

果たして、結果は違いました。スピーチジャマー論文や動画を公開したところ、世界中から実に多様な、そしてものすごい量の反響がありました。

  • 私もおしゃべりなアイツをなんとかしたい!(同僚、上司、奥さんなど……)
  • 国会にすぐ導入してほしい!(ヤジとかやめてほしいですよね!)
  • これで言論の自由は終わった!(特に社会主義国のジャーナリストなどから本気の批判を受けました)
  • まるでドラえもんの道具みたいだ!(なんとドラえもんのひみつ道具を紹介する本に、スピーチジャマーが登場してます!)

スピーチジャマーは世界のお茶の間に、卑近な雑談の話題提供をするとともに、言葉とはなにか、自由とはなにか、などの高尚なテーマについて考えさせるきっかけを与えてしまったのです。

モノづくりには、ちょっとおもしろおかしい形を取りながら、人々に浸透していき、そして人々に「考えるきっかけ」を提供する力がある。

そう私達は確信しました。

本来こういうことは、芸術家の領域です。芸術にも「考えるきっかけ」を提供する力があるのだと思います。そして、芸術はより自由な表現形式をとることができるのだと思います。しかし私達は、エンジニアとして道具を作ること、すなわち表面的であっても、何かの問題を解決をしようとする姿勢にこだわりたいのです。

その後、私は「物議を醸すモノづくり」シリーズとして、たとえば以下のようなさまざまな「普通ではない」モノづくりを進めてきました。

映画、アニメなどの動画を極限まで高速に鑑賞する、忙しい人のための動画プレーヤー「CinemaGazer」

動画の内容に合わせてギリギリストーリーラインが追えるくらいの自動速度調整を行うことにより、粛々と映像を鑑賞消費できます。世の中には映像が溢れており、それらが等しく鑑賞時間を奪っていくのは情報の受け手にとって不利益です。我々は限られた時間資源を自衛しないといけません。本発明は、映像のもつ価値相応の時間しか私達は与えないぞ、という情報氾濫社会における情報の受け手側からの意思表明です。

人の目を見ることが苦手なコミュ障の人のためのメガネ

視界に入った人の顔にモザイクをかけてしまうことで、人の目を見ることが苦手な人でも健全な社会生活を送れるようになるメガネです。仮想現実・拡張現実技術はいままで見たことのないものを見させてくれますが、逆にポジティブな目的で見たくない現実を隠すことにも応用できます。

開いたり閉じたりするヘッドフォン

外気への開放度合いを物理的に調整する新しいヘッドフォンです。聞いている音楽に合わせて開閉を自動操作することで新しい音楽鑑賞体験が実現できます。また、たとえば「あなたの話はいま私には聞こえていません」という状況を、視覚的に周囲の人に伝えることができるので、「目に蓋あれど、耳に蓋なし」と言われるヒトのコミュニケーション特性に対し、新しい示唆を与えられます。

他にもたくさんのプロジェクトがあります。私のWebサイトからご覧いただけます。

一方、塚田さんも、「ふっと笑顔になる」モノづくりを進めています。

Webとスマートフォン等を用いれば、ニュースを見る/写真を取るといった、情報を得ること/作り出すことが手軽にできるようになっていますが、こうした日常的なインタラクションを行う際に、「ふっと笑顔になる要素」を組み込むことで、小さな喜びを感じさせる装置です。

AnimalCatcher

動物に指向性スピーカーで音を投げかけることで、カメラ目線の写真等を撮る装置です。
かわいい仕草/意外な仕草にクスッとします。最近、NHK BSプレミアムでも紹介されました。

PotPet

植木鉢にセンサと車輪駆動部を組み込むことで、植物育成を支援する装置です。植物工場のように管理するのではなく、「ペットのように」自律的にふるまわせるのが特徴です。水分が減ると激しく動き回って近くの人にアピールするので、水やりがちょっと難しいのはご愛敬。

ToolShaker

壁掛けした日用品自体をゆらゆら動かして、情報提示する装置です。ハサミ、ドライバー、スプーン、クリップ等、金属製の日用品なら大体利用可能。見慣れた日用品がゆらゆら動く様が可愛らしく、ついクスッとしてしまいます。

私達は、万人に受け入れられ大量生産され消費される工業的なモノづくりと芸術との間にある、新しいモノづくり領域を開拓したいと思っています。それが「人を笑わせ、そして考えさせるモノづくり」です。

研究費サポートのお願い

率直に申します。今年もこの調子でおもしろ奥深いモノづくりの研究を推進したいのですが、研究資金調達に苦労しているので、ご支援をぜひよろしくおねがいします

鼻息荒く語ってしまいましたが、人を笑わせ、そして考えさせるモノづくりというのは、通常の研究開発に比べて資金を集めるのが難しいです。なぜなら、事前に結果が予想しにくく、価値を定量的に示しにくいので、投資的な観点で不利になりやすいからです。「従来の手法を改良します、何%性能が改善します」と言えるほうが、決済権のある人にとっては無難で安心できますよね。その心理も納得できます。

しかし私達はこう考えます。人間の想像力と好奇心は、一部の「迅速に確実に役に立ち、そして儲かる」ものだけに集中すべきではありません。もちろんそのような研究は非常に大切ですけれども、我々人類はいつでも、失敗やちょっとした思いつき、そしてこうあったらいいなという非常識で奔放な想像力と好奇心の発露によって、それぞれの時代の常識を突き破り、新しい世の中を紡いできているのです。私達の社会はいつでも、そのような「結果的に重要な逸脱」を遊び心として認めてくれるようなものであってほしいなと思います。今回、特定の発明を支援いただく計画にしなかったのは、その「逸脱」を担保したかったからという意味もございます。

幸いなことにインターネットのおかげにより、国や投資家にとっては「ハイリスク・ローリターン」と見捨てられてしまいがちなこのような出資を、個人の趣味の範囲で、気軽な応援と形として募ることができる世の中になりました。我々の意志に賛同していただける皆様方とともに、直接声を通わせながら、「人を笑わせ、そして考えさせるモノづくり研究」をさせていただきたく思っています。応援よろしくお願いいたします。

今後の計画

我々はいま2つのクラウンドファンディングプロジェクトを進めています。

  • 人を笑わせ、そして考えさせるモノづくり研究全般の支援を募るクラウンドファンディングプロジェクト
  • SpeechJammerを体験キット教材にしてみんなで楽しもうという趣旨のクラウンドファンディングプロジェクト

このクラウンドファンディングプロジェクトは前者です。広くみなさまからのご支援を募ります。後者も現在鋭意企画中ですので、そちらもお楽しみに!

お知らせ

【2019年9月にボストンで開催されるイグノーベル賞関連イベントに突撃します!】
現在私はアメリカのワシントン州シアトルにあるワシントン大学に客員研究員として1年の予定で滞在し、研究しています。この地の利を活かし、2019年9月にボストンで開催されるイグノーベル賞関連イベントに参加します!

イグノーベル賞関連イベントには、ハーバード大学で行われる授賞式、そしてマサチューセッツ工科大学(MIT)で行われる講演会であるIg Informal Lecturesなどがあります。過去のイグノーベル賞受賞者は歓迎されると聞いております。

本イベントに関連したリターンも用意しておりますのでご支援のご検討よろしくおねがいします!

【What’s next】
9月 栗原&塚田 イグノーベル賞授賞式参加、その後決起ミーティング! 持ち寄った新装置アイデアをイグノーベル的視点で絞り込み
10月~ プロトタイプを試作開始!

よくある質問

イグノーベル賞とはなんですか?
人を笑わせ、そして考えさせる研究に贈られる、世にも珍妙な賞です。毎年10組の科学者グループが世界中から選ばれ、9月にアメリカのハーバード大学で授賞式が開催されます。
申し込みをした時点で、クレジットカードから代金が引き落とされるのですか?
いいえ。このプロジェクトは、みなさんのお申し込みによって目標金額を達成し、かつ募集期間が終わったとき、「プロジェクト成立」となり、その時点で決済が確定します。詳しくは、利用規約もご確認ください。
プロジェクトに申し込んだあと、募集期間の終了までに、申し込みをキャンセルすることはできますか?
お申し込みをいただいたあとでのキャンセルは、原則としてお受けしておりませんので、十分注意してお申し込みいただけますようお願い申し上げます。詳しくは、利用規約もご確認ください。
「支援」を呼びかけていますが、このプロジェクトはいわゆる「寄附型」ですか?
いいえ。本プロジェクトは、栗原先生、塚田先生と「コンテンツとして科学を楽しむ方法」を株式会社講談社がご一緒に考えた上で、「買って支援する」スキームとしてご提供させていただくものです。いわゆる「寄附型」ではないことは、あらかじめご了承ください。

栗原一貴

津田塾大学
情報科学科
教授 / ワシントン大学 客員研究員

研究内容

情報科学、特にHuman Computer InteractionおよびEntertainment Computing

自己紹介

物議を醸すシステム開発を得意とする情報科学者。現在米国ワシントン大学で研究修行中。2012年イグノーベル賞受賞。 MashupAward2016最優秀賞受賞。

プロジェクト数

1

プロジェクトについて質問する

リターン

¥1,000

研究報告書(PDF)にお名前掲載し送付

プロジェクト成立1年後をめどに研究報告書を作成し、PDF版でお送りします。報告書には私どもからの進捗報告や感想とともに、ご支援してくださったみなさまのお名前も掲載させていただきます。掲載するお名前は、ペンネームでも可能です。

個数無制限

12人が支援

¥3,000

栗原・塚田による研究発表映像配信 ほか

プロジェクト成立1年後をめどに研究成果の発表映像を配信いたします。

以下のリターンも付属します
・研究報告書(PDF)にお名前掲載し送付

個数無制限

1人が支援

¥5,000

ウェブサイトにお名前を掲載 ほか

研究進捗と成果を我々のウェブサイトに掲載する際、そこに皆様のお名前を掲載し、謝意を表します。掲載するお名前は、ペンネームでも可能です。

以下のリターンも付属します
・研究報告書(PDF)にお名前掲載し送付
・栗原・塚田による研究発表映像配信

個数無制限

10人が支援

¥10,000

栗原によるアメリカ滞在研究日記を毎月お届け ほか

栗原が滞在中のアメリカのワシントン大学から、月に一度の限定メルマガを配信します。アメリカにおける生活、大学と研究などについて、栗原の視点から紡いでいきます。

以下のリターンも付属します
・研究報告書(PDF)にお名前掲載し送付
・栗原・塚田による研究発表映像配信
・ウェブサイトにお名前を掲載

個数無制限

3人が支援

個数無制限

7人が支援

¥50,000

論文謝辞にお名前掲載 ほか

プロジェクト成立1年後をめどに「これぞ!」という研究成果を論文等で発表する際、謝辞にお名前を掲載します。我々にとって、論文謝辞に個人の支援者を記載することは初めての試みとなります。掲載するお名前は、ペンネームでも可能です。

以下のリターンも付属します
・研究報告書(PDF)にお名前掲載し送付
・栗原・塚田による研究発表映像配信
・ウェブサイトにお名前を掲載
・栗原によるアメリカ滞在研究日記を毎月お届け
・イグノーベル賞受賞式2019リポート

※学会発表は論文を投稿し、学会に発表を認められないといけません。最善を尽くしますが、時期が遅れる可能性等があることを、ご承知いただけますと幸いです。

残り3個

7人が支援

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