琵琶湖の守り手育成のために出来ることから一つずつ
琵琶湖の魅力をたっぷり詰め込んだMLGsカルタを用いて、研究者と高校生が未来の琵琶湖の守り手育成に取り組みます。
サポーター
35人
募集終了
このプロジェクトは、までに目標金額の¥300,000が集まれば成立します。
滋賀から発信!カルタを通して知る環境問題
立命館守山高校SDGsボランティアサークルでは小さいお子さんにも「環境問題について遊びを通じて学んでほしい」と願い、熊谷道夫教授とともに、MLGsオリジナルカルタ作成を目指しています。MLGs(Mother Lake Goals)とは滋賀県が琵琶湖版のSDGsとして独自に設定した13のゴールです。このカルタで未就学児の子ども達を中心とした若年層に対して、環境への意識を高める取り組みを行います。
琵琶湖に潜む危機
今、世界では「海洋プラスチックごみ」が深刻な問題となっています。海洋に浮遊するプラスチックごみは海を汚染するだけでなく、生物が魚網に引っかかって身動きが取れなくなったり、プラスチックを餌と勘違いして食べてしまうなど、甚大な影響を及ぼします。
この状況は日本最大の湖、琵琶湖でも同じです。琵琶湖は古くから風光明媚で知られるとともに「近畿の水がめ」として1400万人もの人々の生活を支える貴重な水源ですが、現在では多くのプラスチックごみが、さらにはプラスチックごみが細断化されたマイクロプラスチックが流れ込んでいる状況が確認されています。
研究者と高校生が世代を超えて立ち上がる
今回のプロジェクトの共同代表である熊谷道夫(立命館大学 総合科学技術研究機構 教授)は一貫して、琵琶湖の環境や湖底遺跡の研究を行ってきました。また、自らの研究実施にとどまらず、NPO法人「びわ湖トラスト」の事務局長として、次世代の琵琶湖環境保護の担い手である小・中・高校生を対象とした「JSTジュニアドクター育成塾」における環境教育活動にも取り組んでいます。琵琶湖におけるマイクロプラスチック被害軽減は、琵琶湖の全循環復活を目指し実施した「波力ポンプ」プロジェクトと合わせて、熊谷道夫教授のライフワークといえるものです。
今回のプロジェクトは、琵琶湖を長年にわたり研究してきた熊谷道夫教授と、環境問題に対して積極的な活動を実践している立命館守山高校SDGsボランティアサークルが、未来の琵琶湖の守り手育成を目指して世代を越えて取り組むものです。
琵琶湖清掃活動から分かったこと
私たち(以降、「私たち」は熊谷道夫教授と立命館守山高校SDGsボランティアサークルを指します)は、2020年から2022年までの3年間、認定NPO法人「びわ湖トラスト」の主催で開催された琵琶湖清掃活動に参加しました。いずれの年も、回収されたゴミのうちプラスチック製のものが占める割合が非常に高いことが分かりました。
プラスチックごみの最も大きな問題は「自然に還らないこと」です。プラスチックは非常に丈夫であるため、焼却処分しない限り自然環境中に存在し続けます。この状況を放置する限り、プラスチックを誤食したり致命的な怪我を負ったりする生物が後を絶ちません。さらにプラスチックが様々な理由により細かく砕かれることでマイクロプラスチックとなり、新たな問題が起きると指摘されています。
マイクロプラスチック調査から分かったこと
私達は実験調査船「はっけん号」を用いてマイクロプラスチックの調査を行いました。
琵琶湖全域8箇所での調査の結果、いずれの場所でもマイクロプラスチックの存在が確認されました。見た目には琵琶湖は美しい湖ですが、プラスチックごみ等による汚染状況が年々悪化している可能性は否定できません。私たちが迅速かつ持続的なアクションを取らない限り、安心・安全な琵琶湖を守り続けることはできません。
環境意識調査
立命館守山高校SDGsボランティアサークルでは、『少しでも多くの人に琵琶湖の魅力を知ってもらうとともに環境問題について向き合っていってほしい!』という想いのもと、近畿圏を対象に1000人を超える人からの協力を得てアンケート調査を行いました。
保護者や教育関係者に対して「自分の子どもあるいは生徒に環境問題についていつ学び始めてほしいか」と質問したところ、未就学児、小学校低学年(1・2年)と答えた人が半数以上を占めていました。
また、「環境教育についてどのような機会で受けて欲しいか」と質問したところ、学校・園が半分を占めていました。その他には青少年団体、ソーシャルメディア等がありました。
幼少期から環境と向き合うことの重要性
環境教育について、幼少期から、そして園・学校で受けてほしいという回答が多い一方で、環境問題に興味を持っている小中高生の割合はさほど多くはありません。ましてや、琵琶湖における全循環現象の未確認、マイクロプラスチック増加などの由々しき事態については、一般的に認知されていないのが現状です。
その一方欧米では、スウェーデンのように幼少期から環境問題について学ぶ国も多く、我が国の環境に対する認識や対応とは大きな差があります。私たちはこの問題解決のための一手として、ある手段を考え出しました。
小さい頃から環境問題について遊びを通して学ぶ
私たちは、遊びの中で環境問題についての学びを取り入れることで、環境に対する意識が自然と身に付くのではと考えました。私たちは、滋賀県が琵琶湖版のSDGsとして独自に設定した13のゴールである「MLGs」オリジナルカルタを作成し、これを用いて未就学の子ども達を中心とした若年層に対して環境への意識を高める取り組みを行うこととしました。
琵琶湖の魅力をたっぷりと紹介
このMLGsカルタは、自然溢れる滋賀とそこに息づく生物等、魅力たっぷりの風景を絵札にしています。また、カルタの文章はリズムがよく、親しみやすくなることを意識しています。カルタ遊びはルールが簡単なので、誰もが楽しく遊ぶことができます。
皆さんからの支援で実現したいこと
まず、皆さんからの支援を元にMLGsカルタを製作します。そして、研究者と高校生がこのMLGsカルタを携えて滋賀県内外の児童センターや園、小学校等の施設を訪問し、共に子供たちとカルタで遊び、環境への意識を高めてもらいたいと考えています。園児・小学生に向けての活動だけにとどまらず、中高生に対しては理解を深めるツールとして活用したいと考えています。
将来的には、コミュニティセンターや地域施設等への訪問も行う予定です。子どもからお年寄りまで、世代を超えて「かるた」を使って交流を深めることで、子どもたちが環境問題だけでなく地域の伝承文化も学ぶことができると考えています。
より美しい琵琶湖とともに
プロジェクトメンバーからのメッセージ
滋賀で生まれ育った私にとって琵琶湖はとても身近な存在です。私が通っている立命館守山高校でも琵琶湖から近いということもあり、琵琶湖の環境や歴史等多くのことを学んできました。私達「Z世代」は今後、環境問題や社会問題など多くの問題に向き合っていく必要があります。問題を解決させる為の手段としてまずは「知ること」が重要だと考えます。これからの未来を担っていく者として、少しでも多くの人に世界が抱えている問題について興味を持ってもらえるよう発信、アクションを取っていきます。
(立命館守山高等学校 3年 SDGsボランティアサークル代表)
本サークルは「社会はみんなで作っていくものだ」という考えのもと、学年の有志生徒から立ち上がった完全な自主活動団体となります。その志に共感する仲間が集まり、その活動の輪を広げ、現在では一学年だけでなく、学年を跨いだ多くの生徒が活動する団体となりました。日本財団「18歳意識調査」からもわかるように、「私もそこに関わっているんだ!」「私は社会を変えれる一因だ」といったAgency感覚が極めて低いのが日本の若者の現状にある中、積極的に社会に参画し、平和や公平性を実現していく社会を作るという志のもと活動する彼らの姿を見ていると、若い世代の大いなる可能性を感じぜずにはいられません。より良い社会の実現、一人でも多くの人が幸せに生きられる社会の実現に向けて努力する彼らの活動にどうかご賛同いただき、ご支援頂ければ幸いです。
(立命館守山中学高等学校 教諭 辻大樹)
よくある質問
- 「寄附型」プロジェクトとは、どのようなものですか?(枠組み/個人情報の取り扱いなど)
- 志に共感し、法人から寄附をしたいと思っていますが、可能でしょうか?
- 支払い方法はクレジットカードのみのようですが、他の支払い方法には対応できませんか?
- リターンの発送時期はいつになりますか?
熊谷道夫+立命館守山高校SDGsボランティアサークル
立命館大学・立命館守山高校
立命館大学総合科学技術研究機構
琵琶湖・環境イノベーション研究センター
研究内容
地球物理学、陸水学、自律型水中ロボット、地球温暖化、環境問題
自己紹介
1951年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。京都大学理学博士。地球物理学専攻。英国サウサンプトン大学、琵琶湖研究所などを経て、現在、立命館大学勤務。著書に『世界の湖沼と地球環境』(古今書院)や学術論文など多数。自律型水中ロボットなどを使って、琵琶湖の環境や遺跡の研究を行っています。また、NPO法人「びわ湖トラスト」の事務局長として、琵琶湖とその集水域における生物多様性の保全や、JSTジュニアドクター育成塾での環境教育活動にも取り組んでいます。 今回はジュニアドクター育成塾卒業生が在籍する立命館守山高校SDGsボランティアサークルと共同でプロジェクトを進めます
プロジェクト数
1件
リターン
¥5,000
MLGsカルタのパッケージへのお名前掲載と 活動状況をご報告するメールニュース配信
個数無制限
9人が支援
¥10,000
MLGsオリジナルカルタプレゼント
※写真は実際のカルタとは異なります。
上記に加えて・・・
+MLGsカルタのパッケージへのお名前掲載
+活動状況をご報告するメールニュース配信
残り27個
23人が支援
¥15,000
オンラインセミナー参加権
熊谷道夫教授と高校生がプロジェクトの進捗を報告するオンラインセミナーにご参加いただけます。
上記に加えて・・・
+MLGsオリジナルカルタ プレゼント
+MLGsカルタのパッケージへのお名前掲載
+活動状況をご報告するメールニュース配信
残り20個
0人が支援
¥30,000
MLGsカルタ大会への参加権
滋賀県内の寺院にて開催するMLGsカルタ大会にご参加いただけます。
上記に加えて・・・
+MLGsオリジナルカルタ プレゼント
+オンラインセミナー参加権
+MLGsカルタのパッケージへのお名前掲載
+活動状況をご報告するメールニュース配信
残り18個
2人が支援
¥50,000
実習調査への参加
実習船「はっけん号」での調査実習にご参加いただけます。
上記に加えて・・・
+MLGsオリジナルカルタ プレゼント
+MLGsカルタ大会への参加権
+オンラインセミナー参加権
+MLGsカルタのパッケージへのお名前掲載
+活動状況をご報告するメールニュース配信
残り10個
0人が支援
¥100,000
熊谷道夫教授 プライベートセミナー
本プロジェクトの成果発表に加えて、琵琶湖研究をライフワークとしてきた熊谷道夫教授の研究成果を発表するプライベートセミナーを開催いたします。
上記に加えて・・・
+MLGsオリジナルカルタ プレゼント
+実習調査への参加
+MLGsカルタ大会への参加権
+オンラインセミナー参加権
+MLGsカルタのパッケージへのお名前掲載
+活動状況をご報告するメールニュース配信
定員に達しました
1人が支援
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